阿部 栄一

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「スポーツ」でハワイを盛り上げる! 現地で起業したイベントプロデューサーが描く未来
 

阿部 栄一 スポナビハワイ代表

阿部 栄一
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ホノルルマラソンが有名なハワイだが、実は年間200ものスポーツイベントが開催されていることをご存じだろうか。スポーツ専門の情報サイト『スポナビハワイ』では、日本から訪れる人が気軽に安全に楽しめるイベントを厳選して紹介し、当日のサポートまで行なっている。その代表を務めるのが、ハワイとスポーツを愛する日本人起業家、阿部栄一さんだ。

旅行会社での経験を活かし、『スポナビハワイ』をスタート

2007年に『スポナビハワイ』を立ち上げた阿部さんは、もともとは旅行会社の社員。日本でツアーコンダクターや営業を経験し、入社10年目の1999年にホノルル支店へ転勤になった。ハワイのスポーツ大会のマーケティングやPRを手がけるかたわら、自身もさまざまな大会に参加していたという。

「6年くらい勤務した頃、本社から帰国の辞令を受け、そのタイミングで会社を辞めました。グリーンカードを取得していたので、このままハワイに住み続けることにしたんです。仕事が忙しくて退職後の準備は何もしていませんでしたが、経験を活かして旅行系のマーケティングをしようとは何となく考えていました」

当時、ハワイの情報サイトといえば観光・グルメ・ショッピングなどがメインで、スポーツを紹介するものはほとんどなかった。そこに着目した阿部さんは、スポーツという切り口でハワイを楽しむ人を増やすべく『スポナビハワイ』を立ち上げる。主に日本人旅行者に向けて、内容の充実度・安全性・継続性などの評価基準を満たすイベントを厳選して紹介。現在は、ランニング・トライアスロン・サッカー・ゴルフ・サーフィンなど年間40ほどのイベントを掲載している。

「お金儲けよりも、自分が純粋に好きで紹介したいという思いからスタートしたので、3年くらいはビジネスにならなかったですね。最初の頃は、参加申し込みがひとりだけで、僕が助手席にお客さまを乗せて会場まで行く…なんてことも(笑)。でもそれでよかったんです。参加者、主催者、そして僕たちがみんなハッピーになるようなウィン・ウィン・シチュエーションをつくることが何よりの目的だったので」

参加者は知られざる魅力的なイベントに参加でき、主催者は広告費をかけずにプロモーションができ、スポーツ好きのスタッフたちは楽しみながらイベントをサポートする。そんな『スポナビハワイ』の評判は徐々に広まり、申し込みも増えていった。

ホノルルトライアスロンなど、注目の大会を多数サポート

阿部さんによれば、日本からハワイへの渡航者のうち、スポーツ目的の人は年間わずか5%ほど。そのうちの20%を占めるのがホノルルマラソン出場者だ。一方で、年間200ものイベントが開催されるハワイには、ホノルルマラソンのほかにも魅力的なイベントが多数あるという。

「たとえば毎年5月のホノルルトライアスロン。2007年に僕たちが紹介し始めた頃の日本人参加者は20〜30人でしたが、今では700人が参加する大会になっています。スイムは波がほとんどないアラモアナビーチ、バイクはフラットな道、ランは公園の中と、初心者でも参加しやすいコースです。ハワイはアイアンマン世界選手権が開催されるなどトライアスロンの聖地ともいえる場所なので、ゆくゆくは日本人1000人、トータル2000人を超える、トライアスリートの目標となるような大会に育てたいですね」

プリンス ワイキキはホノルルトライアスロンのスポンサーでもある。コースがホテルのすぐそばということで、阿部さんが相談を持ちかけたのだそうだ。プリンス ワイキキ総支配人のチャック・アボットは、これを機にトライアスロンを開始。実は阿部さん自身も40歳でトライアスロンを始め、最近でもローカルな大会に出場しているという。アラモアナビーチパークでの練習中にチャックとばったり会うこともあるのだとか。

「プリンス ワイキキ周辺はスポーツに最適。また、ホテル内のレストラン『100 Sails Restaurant & Bar』では、お酒やおつまみがお得になるハッピーアワーが毎日開催されているので、スポーツの後に立ち寄るのもおすすめです。僕も金曜日は早めに仕事を切り上げて、ランニングをしてから『100 Sails』でビールを飲むのが至福のひととき」

イベント紹介にとどまらず、新たなイベントや文化を創造

スポーツイベントの企画依頼も増えているという阿部さん。日本の祭りなどの文化とハワイのフラダンスなどの文化が互いに融合した毎年3月の大型イベント・ホノルルフェスティバルでは、「日本のスポーツ文化をフェスティバルに取り入れたい」という依頼を受け、ホノルル・レインボー駅伝を企画。コース作成から許可申請、警官配置、運営まで一貫して手がけ、以来恒例イベントとして定着して2019年で7年目を迎えた。

「最初はタスキの説明や結び方のレクチャーから地道に始めましたが、今では『EKIDEN』で通じるくらいに広まりました。現地の企業が社内でチームをつくって参加してくれるケースも多いです」

今年はハワイコンベンションセンターで初めてのフットサル大会を開催。その場所では阿部さんの知人が運営するバレーボールやチアリーダーの大会も開かれており、そこから阿部さんは次なる挑戦へのヒントを得た。

「ハワイは太平洋のど真ん中。世界各地からイベントを持ってくるのに適しています。いろんなスポーツをハワイに集めて、世界中のアマチュアアスリートが一堂に会するスポーツ大会をつくれたらおもしろいのでは…と思い、今はリサーチを進めているところです」

阿部さんの仕事は今や、スポーツイベントの紹介にとどまらない。新たなイベントを生み出し、カルチャーを広め、日本人はもちろんローカルや海外の人にも大きな影響を与えている。「今は日本とハワイがメインですが、将来的には世界とハワイの架け橋になりたい。スポーツというキーワードでハワイに訪れる人を増やし、ハワイを発展させていくことが、僕たちの目標です」

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